

でした。
災害発生当時は、通常の作業手順で行われており、また、作業に従事していた人は被災者を含め、全員熟練者だったそうです。
当時の乗組員に、「それではなぜそのような状態になったのか」と話を聞いてみると、「船体の動揺によるもの」、「ワイヤーの取付け位置によるもの」、「ロープの強度の問題」が挙げられました。
そこで私たち船員労務官は、次のような疑問を感じました。
船体の動揺は突発的なものでロープに異常な負荷がかかったとしても、作業手順や作業者の配置は、これ以上良い方法がないのであろうかということです。
この作業手順・配置についてさらに具体的にいうと、「被災者はその場所、その時でないと作業ができないのか」、「作業監視は適切であったか。特に今回はB丸との合図などの方法はどうであったか」、「熟練者による作業慣れがあったのではないか」ということです。
シャックルがひっかかったワイヤーは、A丸・B丸ともに備えてあるもので曳網の時に使用されるものです。
取付けは従来通りに行われたが、ロープの受け渡し中
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